巨峰ワイン様へ
テロワールが魅力の「巨峰ワイナリー」
雨がしとしと…と降る中、巨峰ワイナリー様の敷地内にある「森のレストラン ホイリゲ」にて、社長 林田安世様とお話しをさせていただきました。地元の魅力を再発見の連続。
今では、毎年当たり前のように食べている“巨峰”ですが、ここにも歴史あり
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、なんと世界初の巨峰ワインを造られたのが、ここ田主丸町の巨峰ワイナリー様なのです!!
巨峰ワインが商品化されるまで、いくつもの波を超えて、ここにいらっしゃるのだと思いました。
本日のお話しの主役、社長 林田さんのご主人のお父様(十二代伝兵衛さん)は、自分のことより、人のこと、町のことを考える方だったそうです。
※巨峰の開植
お話しの最初から驚きました!
巨峰って、最初は卵ほどの大きさだったそうですね。ひと口では食べられず、5口ほどで食べられていたそうです!
静岡県中伊豆町の農学者 大井上氏によって生まれ、大井上理農学研究所から見える雄大な富士山にちなんで“巨峰”と名付けられたとのこと。
その新品種“巨峰”と田主丸を結びつけたのが、博士の弟子の越智氏。終戦後、この地域では、稲作から果樹栽培に目を向け始めていた。ちょうどその頃に縁のあった越智氏を町に招き、みんなで力を合わせて現ワイナリーの場所に家を建て、一家を招き、ご指導していただいたそう。
巨峰ワイナリーの敷地内に、巨峰の苗を植えてみると木が育った。他の地域では育たなかった巨峰が、この田主丸耳納山麓地帯では元気に育ったというのです。それには訳がありました。ワイナリーがある土地は、元は牧場だったのです。北海道からやってきたこの乳牛たち、戦後すぐだったので移動に約1ヶ月半かかり、この土地までやってきたそうです☆この牛たちのお陰で、肥沃な土地ができあがっていたのだろう、ということでした。
それにしても、なぜ、この土地に乳牛??と思われるでしょう?それは、アメリカの兵隊さんを見て、影響を受けたからなのです。
終戦後、この辺りの土地を見回りにやってきた兵隊さんに対し、伝兵衛さんは敵対視することなく、「同じ人間なんだから。」と、お座敷に上げ、すきやきを一緒に食べ、その時に体が大きい理由を聞くと、「牛乳を飲んでいるからだよ。」と教えていただいた。そのことがきっかけで、牛を飼うことに決めたようです!思い立ったら、すぐ行動に移す方だったのでしょうね。
その後、47件の耳納山麓地帯の農家さんが一斉に稲作から巨峰栽培へ変化。実がなるまで3年はかかったが、大粒の実がなった。
甘くておいしい葡萄の虜になるお客さんが増え、栽培農家の件数も一気に増加した。しかし、ここで問題になったのが、実の大きさだった。大きいがゆえに、実離れしやすく、傷みやすいと出荷できなかった。
しかし、ここでもアイデアマンの伝兵衛さん。
「それなら、お客様に収穫してもらおう!」 ブドウ狩りは大当たり。全国初のブドウ狩りは一大ブームとなる。観光バスが若竹屋酒造場様から両筑橋辺りまで約2キロ続いていた光景を社長さんは今でも覚えているという。
その後、さらに12代伝兵衛さんが考え出したのが、巨峰でワインを造ること。この地で初めて根付いたおいしい巨峰でワインを作りたかったのでしょう。
※巨峰ワイン誕生
巨峰はワイン専用品種ではない。大粒であるため、皮の比率が少なく、香りや酸味も弱いためワイン向きではないとされていた。心が折れそうになるほどの困難のなか、十二代伝兵衛さんの思いを引き継いだのが、現社長さんの夫で十三代伝兵衛さんだった。発酵工学博士でもあった十三代伝兵衛さんは、単身フランスに渡り、とうとうボルドーで極上の酵母と出会う。
独自の技術を確立してきた伝兵衛さんは、ついに1973年、世界初の巨峰ワインを作り上げた。実に、10年の歳月が流れていた。
※フルーツワイン誕生
12代伝兵衛さんは、あるとき、農家の方から店頭に並べられない廃棄されるフルーツが山のようにある衝撃的な話を耳にする。「自然への冒涜だ。」と言い放った伝兵衛さんは、生産者が出荷できないフルーツを買い取り、フルーツワインとして醸造し始めた。1999年頃のこと。
2012年他界した伝兵衛さんの後と継いだ林田さん。2012年7月社長に就任し、従業員に対し経営方針を告げる。その約1~2週間後、九州北部豪雨にて、レストランには土砂が流れ込み、葡萄畑は壊滅状態に。しかし、数年かけて葡萄は再び実り、また新たな気持ちでスタートを切った。
同じ地域に生まれ育った「巨峰ワイナリー」応援します!!
本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
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